MIT Technology Review(5月21日公開)がCode with Claude London(5月19-20日)を包括的にレビュー。会場で「先週Claudeが完全に書いたPRを出荷した人」への質問に、満員の会場の約半数が挙手。Anthropic担当者は「Claudeは現在ミドルレベルエンジニアと同等のコーディング能力を持つが、システム設計や難度の高い問題のトラブルシューティングにはエキスパートエンジニアが依然必要」と述べた。Dreaming機能(エージェントが自身のタスクについてメモを残し、次のエージェントが参照できる仕組み)が紹介された。SpotifyやDelivery Heroなど、開発プロセスをClaude Code中心に再構築した企業の事例が共有された。
Code with Claude London(5月19日)のPlatformトラックでSpotifyが詳細な統計を共有。99%以上のエンジニアが毎週AIコーディングツールを使用、94%が生産性向上を報告、PR頻度が76%増加。フリート管理システムを通じて250万件の自動メンテナンスPRをマージ済み。2月のGustav Söderström共同CEOによる「トップエンジニアは12月以降コードを書いていない」発言に続き、組織全体でのAIコーディング浸透を定量的に実証。Claude Code + 社内Honkシステムの組み合わせで、Slackからモバイルでバグ修正・機能追加を指示し、完成アプリをSlack経由で受け取る開発フローを実現。
Fortune(5月21日公開)がCode with Claude Londonの社会的側面をレポート。AIコーディングツールの急速な普及により開発者コミュニティで「AIが仕事を奪うのか、それとも仕事を変容させるのか」の議論が主流化。イベントは大幅に応募超過で、エンタープライズ顧客・スタートアップ・Claude愛好家が混在。Anthropicは「エキスパートエンジニアのニーズは変わらない」と主張しつつ、Claude Codeの能力拡大を示すデモを多数実施。Tokyo(6月5-6日)が次回開催地。
KPMGが5月19日にAnthropicとのグローバルアライアンスを発表し、KPMG Digital Gateway Powered by Claudeを立ち上げ。276,000名以上のグローバルワークフォースにClaude統合を展開。初期フォーカスは税務クライアントとプライベートエクイティファーム向け。KPMGのAI対応クライアントデリバリープラットフォームにClaude APIを直接組み込み、エージェンティックワークフローのリアルタイム構築を実現。PE向けにはポートフォリオ企業向けClaude搭載プロダクトを共同開発。サイバーセキュリティ・リスク管理・AI保証をKPMG Trusted AIフレームワークの下で統合設計。PwC(30,000名訓練)・EPAM(10,000名認定)・BMS(30,000名)に続くBig Four/大企業のClaude大規模導入第4弾。
Code with Claude London(5月19日)に合わせたClaude Platformリリースで、self-hosted sandboxes・MCP tunnels以外にも2つの重要なManaged Agents改善が含まれていた。(1)アクティブなManaged Agentsセッション中にMCPサーバーおよびツール設定を動的に更新可能に。セッション再作成なしにツール構成を変更でき、長時間実行エージェントの運用柔軟性が向上。(2)`agent_toolset`およびMCPツールの出力が100Kトークンを超える場合、自動的にサンドボックス内のファイルにスピルされ、モデルは切り詰められたプレビューとファイルパスを受信しフルコンテンツを必要に応じて読み込む設計。大規模コード生成・データ分析結果の返却時にコンテキストウィンドウを圧迫しない仕組み。
Claude Developer Platformが5月13日にCache Diagnosticsをパブリックベータとしてローンチ。Messages APIリクエストに`diagnostics.previous_message_id`を渡すと、レスポンスに`cache_miss_reason`が含まれ、プロンプトキャッシュプレフィックスがどこで前ターンから乖離したかを説明する。ベータヘッダー`cache-diagnosis-2026-04-07`が必要。マルチターン会話では各ターンのレスポンス`id`を次ターンの`previous_message_id`として引き継ぐ。ミス理由は`system_changed`・`tool_config_changed`等の判別共用体で返され、`cache_missed_input_tokens`でキャッシュミスしたトークン数を定量把握可能。フィンガープリントはハッシュとトークン数推定のみを含み、生のプロンプト内容は保持しない。プロンプトキャッシュのコスト最適化に取り組む開発者にとって、キャッシュミスの根本原因を可視化する初のツール。
Claude Code v2.1.146(5月21日リリース)で`/simplify`コマンドが`/code-review`にリネームされ、オプションのeffortレベル指定(例: `/code-review high`)が可能に。Auto Modeが`AskUserQuestion`を明示的に使用している場合にそれを抑制しなくなる修正が含まれ、エージェントが意図的にユーザー確認を求める設計が正しく動作するように。MCP関連では`resources/list`・`resources/templates/list`・`prompts/list`でページネーション対応サーバーの2ページ目以降のアイテムが欠落するバグを修正(v2.1.145の`tools/list`修正に続く包括的なMCPページネーション修正)。Windows PowerShell環境で`pwsh`がwinget/Microsoft Store経由インストール時に「command line is invalid」エラーが発生する問題を修正。大規模ファイル編集時のdiff描画性能が改善。バックグラウンドセッション接続時のWindows Terminalストロビング(画面点滅)を修正。自動アップデーターのネイティブバージョンチェックとネットワーク一時障害リトライロジックが改善。
Code with Claude Extended London(2日目)が本日開催中。インディペンデント開発者・アーリーステージ創業者を対象とし、Claude上でスタートアップを構築した創業者・技術リーダーによるファウンダーストーリー、プロトタイプから初収益化への道筋のビルダーディープダイブ、Anthropic Applied AIチームによるラップトップオープン型ワークショップの3要素で構成。SF Extended(5/7)に続く第2弾で、会場参加需要超過に応じた追加開催。ライブストリームなし・録画は後日公開予定。Code with Claude 3都市ツアーの次回は東京(6月10日)。
Code with Claude London(5月19日)のオープニングキーノートでDianne Pennが「context windows that feel infinite」(無限に感じるコンテキストウィンドウ)に言及し、高品質メモリとの組み合わせで実現する将来方向性を示唆。AnthropicリサーチPMのLucasは「文字通り無限ではなく、継ぎ目が見えなくなるほどCompactionが高品質化すること」と補足。技術的な上限は現行の1,000,000トークン(Opus 4.7・Opus 4.6・Sonnet 4.6で利用可能)だが、Compaction・Memory Tool・Just-in-Time Contextの3技術の統合によりユーザー体験としては制限を意識しない方向を目指す。London会場でのデモではハンズオンワークショップとオフィスアワーも実施。
US News・CNBC・The Hill・Punchbowl Newsの5月19日口頭弁論後の詳細報道を総合すると、判事パネルの意見分裂が鮮明に。Henderson判事は「Anthropicがサプライチェーンリスクをもたらすという証拠は見られない」と明言しPentagon指定に反対の姿勢を示した一方、Rao判事とKatsas判事はAnthropicの主張(特にHegsethの指定が違法であるとする論拠)に懐疑的な質問を重ねた。CNBCによると口頭弁論は約2時間に及び、DOJ弁護士はAnthropicが「サプライチェーンリスク」に該当する根拠としてモデルアクセス拒否を挙げ、Anthropic側はFirst Amendment(表現の自由)に基づく反論を展開。判決時期は未定だが、AI企業が安全性ポリシーを維持する権利の法的先例となる可能性がある。