Anthropic共同創業者でCPOだったMike Krieger(Instagram共同創業者)が約4ヶ月前にAnthropic Labs(Claude Code・MCP・Agent Skills・Computer Useを生み出した内部ムーンショットグループ)の共同リーダーに移籍。CPO職はVoraが後任。Kriegerはインタビューで「find the next Claude Code(次のClaude Codeを見つける)」をAnthropic Labsのミッションと明言。Claude・Cowork・Claude Codeの3製品分離を「修正すべき壊れた抽象化(a broken abstraction we need to fix)」と表現し、将来的な製品統合の方向性を示唆。「ハーネス戦略をシッピングしている」との発言から、単一プロダクトではなくAIエージェントの実行基盤としてのプラットフォーム志向が読み取れる。Claude Code $1B ARR(6ヶ月で達成)の成功を踏まえ、次の突破口を内部R&Dで模索中。
SalesforceのCEO Marc BenioffがAll-Inポッドキャストで、Anthropicトークンに年間$300Mの支出を見込むと発表。「これらのコーディングエージェントは素晴らしい」と述べつつ、全トークンをフロンティアモデルに送る必要はないと指摘。将来的にはフロンティアモデル(Opus等)とより小さなモデルにインプットを振り分ける「中間レイヤー(intermediary layer)」が必要だと提唱。Salesforce自体もSlackでのコーディング体験の改善に取り組んでいることを明らかにした。
Anthropicが5月14日に5,500語の政策論文「2028: Two scenarios for global AI leadership」を公表。2028年を米中AI競争の分岐点と位置付け、2つのシナリオを提示:(1)米国が12-24ヶ月のリードを維持しAI規範を民主主義国が設定、(2)中国が追いつき権威主義体制下でAI規範が形成される。輸出管理の強化、チップ密輸の取り締まり、「蒸留攻撃」(米国AIモデルの行動を複製して開発加速)への対策を提唱。中国はすでに世界クラスのエンジニアリング人材と国家支援投資を有しており、コンピュート(計算資源)アクセスが最大の障壁であると分析。
PwCとAnthropicが5月15日にアライアンス拡大を発表。PwCは米国30,000名をClaude Code含むClaude製品群で訓練・認定し、136カ国364,000名のグローバル展開を計画。3つの戦略領域に焦点: (1)エンジニアリングチームがクライアント向けエージェンティックAIツールを構築、(2)ディールメイキングプロセスにAIを展開、(3)クライアントのオペレーティングモデルをAIで再構築。Claude-native Finance Business GroupをCFO Office内に新設し、Claude in the productivity suite・Cowork・Claude Codeを統合。保険引受サイクルが10週→10日に圧縮され、従来不採算だった事業ラインが経済的に成立。クライアント全体でデリバリー改善最大70%を達成。Joint Center of Excellenceも設立。
Anthropicの課金体系分離発表(6月15日からAgent SDK・`claude -p`が専用クレジットプールに移行)を受け、OpenAI CEO Sam Altmanが5月14日にXで「Codexは最高のAIコーディングプロダクト」と投稿し、新規ビジネス顧客に2ヶ月間のCodex無料利用を提供すると発表(30日以内のサインアップが条件)。Pro $100プランではCodex利用量を5月31日まで2倍(10x)に増量。Claude Code製品マネージャーNoah
Anthropicが5月13日に「Claude for Small Business」を正式発表。15種のエージェンティックワークフロー(給与計画・月次決算・事業パフォーマンス監視・マーケティングキャンペーン管理等)と15種の再利用可能AIスキル(キャッシュフロー予測・請求書追跡・契約レビュー・リードトリアージ・コンテンツ戦略等)を提供。QuickBooks・PayPal・HubSpot・Canva・DocuSign・Google Workspace・Microsoft 365・Slack・Square・Stripe・Webflowの12+コネクタでトグルインストール対応。既存のClaude有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)の追加料金なしで利用可能。ユーザーが各ワークフローを開始し、計画を承認してから実行される安全設計。5月14日シカゴを皮切りにタルサ・ダラス等全米10都市で無料半日AIフルエンシーワークショップ(各100名)を開催。PayPalと提携した「AI Fluency for Small Business」無料オンラインコースも同日提供開始。
Claude for Small Business(5月13日発表)のアーキテクチャは、SMB向けAIエージェント設計の参照パターンとして注目される。(1) **コネクタ層**: 12+のSaaS(QuickBooks・PayPal・HubSpot・Canva・DocuSign・Google Workspace・Microsoft 365・Slack・Square・Stripe・Webflow)にMCPベースのトグルインストールで接続。既存アカウント権限がそのまま引き継がれ、追加権限は不要。(2) **スキル層**: 15種の再利用可能スキル(キャッシュフロー予測・請求書追跡・契約レビュー・リードトリアージ等)をドメイン別パッケージとして提供。(3) **ワークフロー層**: 15種のエージェンティックワークフローがスキルとコネクタを組み合わせて業務タスクを自動化。ユーザー承認制(計画表示→承認→実行)で安全性確保。Claude for Legalの三層設計(セットアップインタビュー+MCPコネクタ+Managed Agents)に続き、SMB向けでも「コネクタ+スキル+ワークフロー」の三層パターンが確立。
Claude for Small Businessと同時発表で、PayPalとAnthropicが「AI Fluency for Small Business」無料オンラインコースを提供開始。中小企業経営者向けにAIの業務活用方法を教育する内容で、Claude for Small Businessのワークフロー活用と組み合わせた実践的カリキュラム。5月14日シカゴを皮切りとした全米10都市SMBツアー(シカゴ・タルサ・ダラス・ハミルトンタウンシップ・バトンルージュ・バーミンガム・ソルトレイクシティ・ボルチモア・サンノゼ・インディアナポリス)では各100名の中小企業経営者に無料半日ハンズオンワークショップを提供。Anthropicのエンタープライズ戦略がB2B大企業(SAP・Thomson Reuters・EPAM)からSMBセグメントに拡大し、AIリテラシー教育と製品普及を一体化した新たな市場参入モデルを示す。